内部監査経験者としての2回の転職活動で感じた、CIA(公認内部監査人)資格の重要性について書いてます。
※本ページはプロモーションが含まれています
1度目の転職活動
新卒で内部監査部門に配属され10年以上内部監査人をやっている私は、2回の転職経験がある。
初回の転職は30代に入った頃。内部監査人以外には事業部内の管理部隊にいる経験が1年未満という状態だったので、今更未経験の職種に飛び込む勇気もなく(検索はしてみたけど年収だいぶ落ちるしね…)、転職サイトや転職エージェントを通して内部監査人のポジションを探して、とある大手企業の面接を受けたのだが、そこで聞かれてしまった。今でもしっかり覚えている。
「年齢からすると十分な内部監査経験をお持ちのようですが、
公認内部監査人の資格を取得されなかった理由はあるんですか?」
当時私は地方の中小企業で働いていて、そもそも女性は昇格昇進後回しが当たり前の文化で(何なら「女性は朝30分早く出社して皆の机を拭け」とか「コーヒーの準備をしろ」とかオネエサマから言われるし)、がむしゃらに働いても年収もそれほど多くはなかった。
内部監査人の経験年数と対応案件数は順調に増えたものの、会社も「CIAって資格があるらしいのは知っとるけど、別に無くても監査はできようが」と資格取得補助も取得手当もない。私には日々のやりくりが精いっぱいで、CIA受験費用さえ捻出できる余裕はなかった。
「IPPF?なにそれおいしいの?」という会社なので一から勉強しないといけないけど、予備校のCIA講座を受講する余裕なんてとてもとても。
また当時は今のようにオンラインでのセミナー受講は一般的ではなかったので、CIA取得後のCPE取得(継続研修の受講)やその他何かあれば、都度日程を合わせて有給休暇を取得し、東京まで自腹で往復4万円(+前泊費用)+セミナー費用=1回あたり10万円程度をかけて馳せ参じなければならず、現実的ではなかった。
私にとってはそれらは「仕方ないけどそんなもんよね」だったのだが、なるほど東京の、しかも大手企業となると「CIA資格を持っていない理由」を聞かれてしまうのか。カルチャーショックである。私は井の中の蛙だった!!
ちなみにアメリカでも内部監査人なのにCIA持ってなかったら「は?お前何しよったん?」って思われるらしいぞ。
アメリカ以外でもその可能性があるから、外資に行きたい人は注意だ。
動揺を隠そうとしたものの十中八九駄々漏れで、なんとか当たり障りがない回答をしたつもりだが、当然のようにその企業からはお祈りメールが来たのだった(笑)
なお、結局1度目の転職では内部監査人としてというよりも内部統制構築サポートの経験を活かして、何とか大阪の企業に職歴ロンダリングをかますことができた。
当時はCIA資格を持っていて欲しい!という企業側の希望も今ほど強くなかったことや、結局転職した先の経営幹部の「結果が出せたら資格はどうでもええねん」という意識に助けられた転職だったように思う。
この「結果出せたら」の圧に後々大層苦しめられることになったのだけどね。
2度目の転職活動
2社目では割かしサクサク伸び伸びと仕事をして、海外拠点の現地スタッフとも仲良く、ときにはヒーコラ言いながら何とか難所を越えたりして仲間感ムンムンの楽しい仕事をしていたのだけれども、何しろ会社の人遣いが荒過ぎた。
コロナ禍のリモートワークでの残業はノーカウント扱い(業務が終わらず上司に残業申請しても梨の礫で、「残業指示してない、勝手に残ったんだろ」とか)なので、残業代が出ない(勿論リモートワーク手当なんてものもない)。数日の出張中に全部終わらせてこい、でも先方との食事会も大事だぞ、帰ってきたら(出張期間で溜まってた仕事も捌きながら)3日以内に偉い人向けの報告しろ(ということは帰着翌日には直属上司のOKを取らないと)、ということで出張中は毎日夜中1時過ぎまで残業して翌朝は7時から仕事してたけど、海外出張日は残業代が一銭も出ない。組合に掛け合っても会社とズブOFズブで「それがウチの決まりやからなぁ…」。他部署の管理職は夜中2時3時にメール返信してくるのがザラ。
これじゃあ身が持たんわい、管理職見てても夢も希望もないわい、ということで転職を考えたのだった。
大きい会社ならマトモってわけでもないのね…。
1回目の転職では数社から内定を貰っていてそんなに困難を感じなかったので、ヨユーとまでは行かずとも「ま~何とかなるだろ」くらいに考えていたところ、たった数年経っただけで内部監査人の転職市場はかなり様変わりしていた。
求人は正直数年前よりもだいぶ多い。おそらく各社で「SOX対応のための内部監査」からの範囲拡充を進めるにあたり内部監査要員が足りないんやないかな、しらんけど。
それにしても、数年前には「(特定の法令)監査の経験がある方歓迎」くらいのことしか書かれていなかったのが、「歓迎条件:CIA(公認内部監査人)の資格をお持ちの方」と書かれている求人ばかりになっている。
厳密には、2社目と同じ~少し上の給与水準での求人にはCIA資格歓迎の文字が踊っている。
あ~、これは…CIA資格無しで応募しても会社側が「CIA資格持ちが後で応募してくるかもしれんから、持ってないこの人は落としとこう、急ぎでもないし」という流れになるやつね~~~!!
でもな~、確かに私は内部監査経験年数は多い方やけど、年数だけしか無いからな~。監査スキルを証明するものは無いんよな。そりゃ採用側からしても不安があるやろうて。
かと言って、人遣いが荒い会社におるうちは心身ともに疲弊してて勉強する脳みその余裕なんてもんも無いし、CIA資格取得に積極的な会社に転職するとかどうじゃろうか?あわよくば会社のお金でCIA取れるかも~♪
もしまたとんでもない会社やったとしても、CIA持っとったら何とかなりそうな気がするし!
ということで、たまたまご縁のあった(CIAに限らず内部監査系資格取得を応援してくれる)異業種の会社に転職したのだった。
入社してみたら、そりゃあ100点満点の会社は無いんでモヤモヤするところがあるにはあるけど、資格取得(CIAじゃないやつ)の補助はあるし、残業代が細かい時間単位で出るし、在宅勤務手当もあるし、何しろ勤務時間長すぎたら「無理すんな~、これは急ぎじゃないから云々」って言われるので異世界転生ばりに驚いてる。
一方で、「この環境がいつまで続くか分からない。管理職が変わったりしたらすぐに壊れる、それが職場環境じゃい!」「もしもの時にはリストラ対象にならんとも限らん(こちとら生まれてこの方不景気じゃオラァ!)」と思っているので、CIA資格取得は自分の経歴の客観的証明でもあり、いざという時の為の脱出ポッドのような存在でもあるんだな~。持ってると安心安心。
CIA資格は、いざという時にあなたの翼となる
というわけで、約6年前と昨年の転職活動で目の当たりにした内部監査人の転職環境の変化とCIA資格の重要性について、実体験を元につらつらと(ダラダラと)書いてみました。
今すぐ転職を考えていなくても、自分の市場価値と転職を視野に入れたキャリアプラン、勉強しておくといい方向が見えてくると思うので、各転職サイトに登録だけしてみるといいと思いますね、あたしゃ。
ということで、しれーっと転職エージェントの紹介だけしときます。経験上よかった2つだけね。
別にエージェントとの初回TEL面談で「もし良いご縁があれば転職したいんですけど、急ぎはしないかな~」ってお話しておけばそんなに暑苦しくは言って来られないので、安心してもらっていいかと思います。
2回ともお世話になったけど、良い人に当たるとかなり面倒見が良いです。ターゲット企業の面接攻略法PDFをくれたりします。
でも当たり外れはあるな~。エージェントによっては「あなたに最適の!」つーて送られてきた情報が全然条件合ってないとか。
エージェントが合わないと思ったら変えればいいので、「チェンジ!」って言える人なら活用できそう。
私は実際に1回チェンジしてもらいました。転職の気力まで削いでくるエージェントが担当に付いたことがあったので…。
年齢とか性別とか、経歴や資格以外にも現実に存在する色んな転職のハードルを理解してくれているのは、若人男性ではなく良い感じの女性だなと思いましたね。
こちらは2回目の転職活動でお世話になったけど、絶妙に良い求人を持ってきてくれます。
リクルートエージェントよりは持ってる件数が少ないと思うけど、それはハイクラス求人専門のエージェントだからかな。
エージェントも私の細かい希望もよく覚えてくれていて、「(たぬきっくす)様が以前~~~と言われていたので、こちらの求人をご紹介します。もしご興味をお持ちでしたらご連絡ください。」とかメールをくださいますの。(一応会員向けサイトもあるけどね)
大阪の拠点のエージェントしか知らないけど、「ここ興味あるんですけど、ぶっちゃどうですかね…私じゃスペック足りんと思うんですけど」とか相談すると「この会社様はこれこれこういう経緯で採用活動をされているので、~~~をアピールしてみるとかどうでしょう?」みたいなアドバイスくれたりしました。頼りになる。
会社側担当者と転職希望者側担当者のコミュニケーションがしっかりしてる印象ですね。
私がAbitusのCIA講座を受けるに至った経緯について書いてる記事を2つ紹介しておきますので、お気になる方は是非読んでみてください。
決めた!私、CIAになる!(1)
パワー系ミドルエイジのクライシス脱出作戦、体験講義受講準備まで
決めた!私、CIAになる!(2)
体験講義の感想、予備校比較、説明会が洒落ならんくらいお得な話
